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つわりは5ヶ月すぎまで続いたものの、妊娠自体は問題もなく陣痛を迎えました。
微弱陣痛で病院に着いてから約21時間後に普通分娩でチコ誕生。 (39週2日、アプガースコア(1分後)9点、(5分後)10点) 夜間は母子別室、母乳の飲み方もよく、5日後に退院。生後1ヶ月は多少の夜泣きと3時間置きの授乳を要したものの、「良く寝て・よく母乳を飲む」手のかからない赤ちゃんでした。 4ヶ月を過ぎる頃から地域の母親交流会やインターネットのオフ会に参加しはじめ、外出する機会が増えたのですが、どこに行っても「大人しいねぇ」と言われていました。 微笑反応や表情の変化も少なく、くすぐりや「いない・いない・ばぁ」に反応しない、おもちゃに興味を示さない、授乳の時に目が合わない(いつも目をつぶっていました)のが少し気になっていました。 人見知りは5ヶ月位から始まり、私以外の人に抱かれるのを嫌がりました。また7ヶ月頃から、私が少しでもチコの傍を離れるとハイハイで追いかけて来るようになりました。 運動機能面では3ヶ月で寝返り→6ヶ月でずりバイ→7ヶ月でお座りと通常のハイハイ(高バイは結局しませんでした)、つかまり立ち→11ヶ月で初歩という流れで、1歳になる頃はヨチヨチながらも一人歩きし、検診でも「問題なし」で通過しました。 絵本の読み聞かせはずっと続けていて、「ぐりとぐら」位の長さの本はじっと聞く事ができ、 1歳間近には絵本の一節や題名を言うとその本を持って来ていたので、「この子すごいわ〜」などと手放しで喜んでいました。 指差しもするようになりましたが、要求やこちらからの問いかけの答え(「猫ちゃんどこにいる?」と聞くと猫を指さす等)のみで、「見て見て!」という共感ではありませんでした。 |
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児童館や公民館など子供の集まる所にたくさん行っていた割に、チコは人に関心を示しませんでした。児童館で行われるダンスや手遊びも興味がなく楽しんでいません。
1歳を過ぎると比較的どの赤ちゃんも、そのような催しには反応を見せ、他の子供や大人に関心を示していたので「チコはクールだな」と思っていました。 違和感を強く感じ始めたのは、託児所に預けるようになった1歳2ヵ月の頃です。 グループでのお集まりに参加できない、お迎えに来たお友達のお父さん、お母さんに関心を示さない、なん語も含め言葉をほとんど発しないのです。 そして1歳6ヶ月の時、つま先歩きを頻繁にしているのを見て「ん??このつま先歩きは何?」と気になり、すぐにネットで調べてみたところ「自閉症」の文字が次々と飛び込んできました。 そこに挙げられている自閉症の症状とされる様子を一つ一つ拾っては「当てはまる・当てはまらない」を繰り返し、一喜一憂。 自分で診断しても埒が明かないので、小児科や保健所へ相談に行きました。 1歳半検診は(お返事や指差しはできていたので)問題なく通過した事を伝えると、「この年齢で自閉症かどうかを診断するのは難しい。もう少し様子を見られてはどうですか?」と言われ、保健師さんに至っては「ちゃんとご挨拶もできるし大丈夫だと思いますよ。」との事。(「こんにちは」と発声して、おじぎをする事はできていました)少しホっとしましたが、不安は完全に拭いきれない。チコが寝た後は、自閉症の本を読むか関連HPを見る日々が続きました。 ※チコは早期教育をかじっていたので、この1歳時点でひらがなや数字は読めるようになっていました。後に堀田あけみさん(「アイコ16歳の著者。現在は作家と大学で心理学の講師をされています。次男カイトくんが発達障害。近著は「発達障害だって大丈夫」)が「発語の前に読字が先行する場合、脳になんらかの異常が考えられる」と言われていたのを聞き、チコも見事に当てはまっているな〜と妙に納得したものです。 |
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1歳7ヶ月の時、託児所へいつものようにお迎えに行って、その日1日の様子を聞いていた時に、先生から「ちーくんはとっても個性的だと思います。」と言われました。その言葉に少し
トゲのようなものを感じたので、いつもなら「個性的・・・そうですか」と聞き流す所を、この時は思い切って「どんな風に個性的ですか?」と訊ねてみました。 すると「何というか、他の人の気持ちが分かっていない感じなのです。お願いってお願いしても伝わらないんです。この位になると大体伝わるのですが。」 この先生はベテランの先生です。先生は自閉症を疑っているというよりは、チコの態度に少し不満な様子でした。私はこの先生の言葉と表情を見ながら、「先生にこんな事を言わせる何かがチコにはあるのだ」と直感しました。そして、ここは動きださなければいけない!と、すぐに心身障害者センターへ連絡し、診察予約を入れました。 自閉症かどうか悶々と悩むより、ハッキリさせたい気持ちでいっぱいになったのです。 この事を前出の先生にお伝えすると「私、言いすぎたかもしれません。ちーくんが変だと言っている訳ではないのですよ。」と言われました。 更に園長先生は「マイペースだけど、温和だし自閉症じゃないと思いますよ。お母さんあんまり気にしちゃダメですよ」と。 でも・・・やっぱり何か変でしょ。このまま放置してはいけないと、ドンドン前に進んで行きました。 |
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予約がとれたのは2ヶ月後の1歳9ヶ月の時でした。診察して下さったのは国立大学病院の児童精神科の先生でした。
(その時の様子はこちら)結果はグレー、自閉症の可能性はないとは言えないとの事でした。 ショックではありましたが、正式診断ではなかった為、混乱はしなかったです。 それよりも先生が「自閉症っぽい人は大学の研究室に結構いる」というお話に慰められ、その道を進ませよう!なんて思ったくらいです。 |
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2歳すぎまで様子を見ましょうと言われていたので、それまでは本当に様子を見るだけでした。普段通りの生活で日々が過ぎていったのです。
相変わらず自閉症かな?どうかな?と思いながらも言葉が少しづつ出てきたことを嬉しく思っていました。 「おとうさん」「おかあさん」はしっかり言えるようになり、単語(名詞のみ)も随分出ています。 しかし、周りのお友達のように、2語文や3語文は全く出ず、表情もまだまだ豊かではありませんでした。 2歳になった時点で、2回目の発達検査(その様子はこちら)を受け、2歳2ヶ月になった頃、障害者施設のセンター長である児童精神科の先生に診察をしてもらいました。私への問診と保育士さんとチコが遊ぶ様子を見られて、約20分後には「広汎性発達障害で間違いないと思います。診断できます。」との事。 チコと全く対話されていないのに、あっさりと診断されました。分かっていたし、心の準備もしていましたが、やはりショックでした。泣くまいと思っていたのに、涙がどんどん溢れてきます。頑張って涙を抑えて「こ、今後はどのように対処すればいいですか」と言うのがやっとでした。 |
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早急に療育を受けたい、療育手帳を申請したい旨を話し、別の担当の方からお話していただく手配をとってもらいました。ここで先生に色々と慰めてもらったように思いますが、正直あまり覚えていません。きっと頭の中が真っ白になったのでしょう。
仕事は午前休をとっていたので、できる事は今日行いたいと希望し、その足で療育手帳判定の予約と通園施設の見学(同じ建物の中にある)をさせていただきました。 通園施設の見学と園長先生との面談を行い、療育は1ヶ月半後の夏休み明けから通うようになりました。 途中、前回発達検査をしていただいた心理士の方が「お母さんが泣いてるんじゃないかと思って心配したんですよ」と言われ、〔泣くに決まってるわ!っていうか、泣かない人の方が多いの?〕などと思っていました。(当然、口には出しませんでしたけどね) その日できる事を全て終え、託児所に送り届ける為に自転車に乗せて、チコの頭を撫でているとまた涙が溢れてきました。「ごめんねぇ」と言っている私に「ヨシヨシ」と言いながら背中をポンポンと叩いてくれるチコ。(←パターンで覚えた行動)涙はさらに溢れてきます。 託児所に預け、出勤までにまだ時間があったのでスタバに入りました。夫に報告メールを打っていると、また涙・・・(タオルハンカチ持ってて良かった。)送信するとすぐに電話がかかって来て、言葉少なに「これから頑張ろうね。帰ってからゆっくり話そう」と言われました。 (後で聞いたのですが、夫はこの時”これ以上話したら泣いてしまう!”と思い、これだけ言うのが精一杯だったそうです。) 夫が帰宅するとチコはいつものように玄関へお出迎えに走って行きます。その姿を見て我慢の限界に達したかのように、普段めったに泣かない夫がチコを抱きしめて泣いていました。チコの件で泣く夫の姿を見たのは、現在までこの時のみですが、声を震わせて泣いている姿に(さんざん泣いた)私までまた泣いてしまいました。 |
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「やっぱり」・・・と、予想はしていたものの、私はなかなか受け入れる事ができませんでした。「もしかしたら違うかも」「もしかしたら治るかも」という思いはしばらく残っていました。
最初に診断を受けてから4ヶ月の間に更に4つの医療機関に行き、毎回撃沈(苦笑)。最後の病院では5分で診断されました。 この頃になるとこちらも慣れてきて、どんな療育が必要で、それはどこで受けられるかに考えがシフトします。 この期間、パート勤めを辞めて、療育機関探しと講習会参加を2ヵ月みっちり行いました。 「診断を受けた当初は頑張りすぎるので、ほどほどに」と言われましたが、今頑張らなくていつ頑張るのだろう?という気持ちでした。 「食卓の向こう側」をはじめ、障害児関連のHPでもよく見かけますが、「親の無知は子への罪といえませんか」という言葉に共感し、まずは知識をつけ、後は自分で選別できるようにならねばと・・走り出しました。 |
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